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透明(個人としての識別・認識の意図的な阻害の表現より)
透明(個人としての識別・認識の意図的な阻害の表現より)
カツオ(のえ)ブ(ォ)シ
Concept
顔は情報的であり、シンボリック(象徴的)である。つまり、あの人の顔、この人の顔、とその人のキャラクター(・特徴)を担う1つの要素だと考えた。
今回のテーマを難しく言えば、個人としての識別・認識の意図的な阻害の表現だ。
簡単に言えばあの人はああだ、このひとはこうだ。という情報を別の情報を上から見えなくしていく。情報の上塗りと似ている。
イラスト・アニメ的表現を使ったのは顔の要素(目や鼻や口)が現実に比べてとても特徴的に活かされているから。その特徴を無くすと個人が個人じゃなくなるのではないかと考えた。
「情報が以前より情報として強く主張しながら、正確な情報の識別が困難な時代」で、ふと、顔が情報の塊として見えていることに気付いた。
個人が個人でなくなるときにその人のオリジナリティは見えなくなる・無くなるが、社会的な責任や重圧も無くなるのではないかと思う。(≠社会の順応、溶け込み)
使えない絵画的QRコードと今回のテーマが知らぬ間にリンクしていた(ラマヌジャンを彷彿とさせる)。情報の上塗りという雑音がカオスを生み出す(=意図が伝わりにくい)
端的に言えば、「情報が消されているのだが、傍から見たら足されている」という現象を描いた。
Creator Story
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元々は、読み取れないQRコードとぼんやりとしたキャラクターの作品だった。 個人の不特定を求めていた作品だった。 作品のタイトルは《個人としての識別・認識の意図的な阻害の表現より》であり、元の作品の意思を受け継ぐようにこの作品が生まれた。 元の作品にあるQRコードと顔も情報として等しく価値を持っており、不等号がなくなる(透明になる)ことが出来ると考えた。 |
サイズ | 縦700mm×横700mm |
制作期間 | 2週間 |
Artist
カツオ(のえ)ブ(ォ)シ
本職は日本画です。
人の心を動かせるような作品を作りたいです。




